【プリウス中古車故障実例】22万kmで起きたABS異常と買い替え判断──ハイエース4型に出会った日

赤いプリウスが颯爽と走っている
22万kmを走り抜けたプリウス。最後の瞬間まで、どんな景色も共に走ってくれた相棒でした。

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※この記事は、中古プリウスの購入を検討している方、そして今まさにプリウスに乗っている方の“不安を解消すること”を目的に書いています。

22万km走った30系プリウス。


駆動用バッテリーも交換し、「あと2年は余裕で乗れる」と思っていました。

“これで安心だ”と、最後の車検を通した矢先。


わずか数週間後、突然メーターに警告灯が点いたのです。


——まさかブレーキが壊れるとは、このときは思ってもいませんでした。

中古プリウス検討中の方へ先に一つお伝えしたいことがあります。


プリウスは基本的に“壊れにくい車”です。


しかし、どんな車でも22万kmクラスになると避けられない部分が出てきます。


この記事では、その“リアルな体験”と、同じ不安を抱える方への 具体的な知識・判断材料 をまとめています。

そしてこの故障がきっかけとなり、以前のブログで触れた 中古ハイエース購入 へと流れが動き始めます。

ぜひ、あなたの車選びの参考にしていただければ嬉しいです。

関連記事:中古ハイエースをDIYして老後を楽しむ|キャンピングカーに憧れた私の選択

ハイエース購入のきっかけと、キャンプの楽しさをまとめています。


目次

バッテリー交換直後に訪れた“想定外の故障”

プリウスといえば、


「燃費が良い・維持費が安い・壊れにくい」


というイメージが強い。

実際それは間違いない。

「トヨタは本当に、世界に誇れる素晴らしい車を作ってくれた」

トヨタ車のフロントにあるエンブレムの接写写真

トヨタのエンブレム。プリウスは日本が誇る“壊れにくい車”として知られ、長距離走行でも高い信頼性を持つ。

プリウスを通して、そう強く実感しています。


そして、僕のプリウスもその特徴をフルに発揮してくれました。

ただし、走行距離が20万kmを超えたあたりからは、ABS系やブレーキ系統が弱ってくるケースがあります。

プリウスはエンジンより先に「駆動用バッテリー」が寿命を迎える

プリウスはハイブリッド車なので、エンジン+駆動用モーター の2つの力で走っています。

プリウスのエンジンは、モーターが負担を肩代わりしてくれる構造のため、非常に長寿命

そのため、20万kmを超えてもエンジンは元気なケースが多いです。


20万km前後から出やすい“バッテリー劣化のサイン”

一方で、長く乗ると先に弱ってくるのが、駆動用バッテリー(ハイブリッドバッテリー)

寿命が近づくと、次のような警告が点灯し始めます。

【プリウス駆動用バッテリー劣化の主なサイン】
  • ハイブリッドシステムチェックの点灯
  • ブレーキの違和感
  • 出力が落ちる
  • 加速が鈍くなる
  • エンジンが頻繁に回る

「エンジンを切ると“バッテリー残りわずか”と表示された」
という私の実体験。

これは プリウス(特に30系・前期後期など)で実際に報告されている“劣化初期サイン”のひとつ です。

走行距離の目安としては、20万km前後で劣化サインが出るケースが多いと報告されています。

プリウスのエンジンルーム。エンジンとハイブリッド用インバーターが並ぶ構造を示す参考画像

右側の銀色ユニットがハイブリッド用インバーターで、駆動用バッテリーとも密接に関係する重要部品

突然バッテリーが死ぬケースもある

もちろん、すべてのプリウスがこうなるわけではありません。

ただ、バッテリーの劣化が進むと、まれに“急に調子を崩す”ようなケースがあると言われています。

【駆動用バッテリーが限界を迎えたときの症状】
  • ハイブリッドシステムが起動しない
  • シフトが入らず動かない
  • まったく走行不能
  • レッカー移動が必要になる

頻度は高くありませんが、実例は確かにあります


私の場合は「走行可能な状態」で助かった

私のケースでは、駆動用バッテリーがほぼ機能していない状態だったものの、

走れるけれど危険──駆動用バッテリーほぼ機能せず
  • エンジンのみで走行は可能
  • 走れるけれど“モーターが沈黙”──燃費が一気に悪化した状態
  • 早めに修理しないと危険
  • ※ただし、この状態でも“焦らず安全な場所まで移動すること”は可能でした。

そのため、自走して修理工場まで行くことができました。

関連記事:わかりやすく解説シリーズ①|日本経済が停滞し続ける理由──緊縮財政と積極財政、どちらが暮らしを豊かにするのか?


中古プリウスを検討している方へ “大事な知識”

給油シーンを再現したプリウスの模型。ハイブリッド車の構造を理解するうえでイメージしやすい。

中古プリウスが気になっている方に、ここだけは覚えておいてほしいです。

20万km前後で駆動用バッテリーは寿命を迎えやすい

20万km前後で駆動用バッテリーは寿命を迎えやすい
  • 交換費用は 20万〜30万円ほど ※中古品であれば減額の可能性大
  • この費用を“高い”と捉えるか、“まだ走れる安心代”と捉えるかで中古選びは変わる
  • 交換済み車両が見つかれば超ラッキー

バッテリー劣化のサインは突然来ることもある

バッテリー劣化のサインは突然来ることもある
  • 警告灯がいきなり点灯するケースは珍しくない
  • しかし、警告灯の意味を知っていれば慌てない
  • 走行不能になる可能性も“ゼロではない”が、早めの対処で大事故にはつながらない

エンジンは非常に長寿命(30万km以上が普通)

プリウスのエンジンは驚くほど丈夫で、適切にオイル交換さえしていれば長く走り続けてくれます。

実際、30万km超えの個体も珍しくありません。


むしろ「バッテリーさえ気をつければ長持ちする車」というのが実像です。

中古プリウスを考えている方にとって、これは大きな安心材料になります。

要点は、以下の表に整理してありますので参考にしてください。

中古プリウスで絶対に押さえておきたい3つのポイント

項目状況 / 特徴費用・判断材料
駆動用バッテリーの寿命20万km前後で寿命を迎えやすい交換費用:20万〜30万円
※中古品であれば減額の可能性大
バッテリー劣化のサイン警告灯が突然点くこともある警告灯の意味を知っておくと慌てない
エンジン寿命30万km以上走る個体が普通にあるエンジンは非常に丈夫。心配不要


実際に起きた症状はこの2つ

① ABS故障の警告灯が点灯した

  • メーターに突然警告が点灯
  • ABSが作動しなくなる
  • ブレーキは効くが、緊急時にタイヤがロックしやすくなる
  • これは寿命に近い故障
  • 中古購入時は「ABSユニットの状態」を見ておくと安心

② 制動時の違和感(ブレーキ異常)

  • ブレーキを踏んだ時の感覚が明らかに変
  • そのまま放置すると危険
  • ハイブリッド車ならではの複雑な構造のため、修理費は10万〜20万超も珍しくない

バッテリー交換済み+ABS正常なら「買い」

中古プリウスはこの2点だけ押さえれば、**長く乗れる“コスパ最強の車”**になります。

読者には、このポイントを絶対に押さえてほしいです。

今回実際に起きた故障と判断材料

故障内容どんな状態?修理費目安中古購入で見るべき点
① ABS故障の警告灯メーター突然点灯
ABSが作動しない
緊急時に危険増
10万〜20万超ABSユニットが正常か
② 制動時の違和感ブレーキを踏んだ時の感覚の違和感。
放置は危険
状況による(高額化しやすい)試乗して制動フィールを確認

「なんで今なんだよ…」と思わず天を仰いだ瞬間

人間って故障そのものも堪えますが、それよりもタイミングの悪さに心が折れますよね。

心が折れかけた瞬間
  • バッテリー20万を払った直後
  • 車検を更新した直後
  • 「あと2年は乗れる」と思っていた矢先
  • 完全に想定外のブレーキ故障

正直これは精神的に来ました。


どれだけ修行していても、心が揺れる瞬間はある。

「頼むから、あと少しで良いから持ってくれよ…」

そんな気持ちでした。

でもこれは、中古プリウスに乗っている方へ伝えたい。

20万km超えたプリウスと、向き合うべき“現実”

プリウスは基本的に強い。


ただ、20万km超えたら“どこかしら”は消耗する。


それはどんな車でも同じ。


怖がる必要はない。


むしろ正常な寿命だと思っていい。

修理か? 買い替えか?──葛藤の始まり

ここから苦しい選択が始まりました。

修理して乗り続ける

エンジン自体はまだ元気で、寿命が来ているわけではなかったので、修理するかどうかで悩みました。

修理するかどうかの葛藤
  • ブレーキ修理だけで 10〜20万円
  • すでに22万kmオーバー
  • 一度“重大な部品”が壊れると、他の部品も 連鎖的に不具合が出やすい
  • 修理のたびに費用・時間が取られ、精神的にも負担が大きい

特にブレーキ系の故障は、安全に直結する部分。


「修理せずにこのまま乗り続ける」という選択肢は、さすがに現実的ではありませんでした。

冷静に考えた結果、

“乗れる”かもしれないけれど、安心して乗り続けることは難しい。

そう判断したため、買い替えの方向へ舵を切ることにしました。

他の車に買い替える

他の車へ買い替える――この選択は、正直かなり悩みました。

年齢的にはローン審査に通るとはいえ、「本当に大丈夫だろうか?」という不安は正直ありました。

次の車選びも、楽しみな反面、決め手が見つからず迷う部分が多かった。

実際のところ、僕はBMWにも本気で惹かれていました。


あの走り、デザイン、世界観…。


好きだからこそ、これは本気で悩みました。

中古車選びは、どうしても「知っているか・知らないか」で大きく差が出ます。


僕自身もプリウスの故障をきっかけにいろいろ調べましたが、プロの視点で“どこを見れば外れを引かないか”が整理されている一冊があると心強いです。


初めて中古車を買う方はもちろん、僕のように長く車に乗ってきた人でも学び直しに役立つ内容でした。


この記事で書いたチェックポイントとあわせて、参考にしてみてください。


中古プリウスの購入を考えている方へ

もしプリウスを“中古で買いたい”と思っているなら、駆動用バッテリー交換済みの個体は、大当たりです。

そして、

  • ABSなどのブレーキ系
  • 足回り
  • インバーター(ハイブリッドの心臓部)

この3つだけチェックすれば、プリウスは本当に “外れを引きにくい中古車” になります。

つまり──

この3点が正常なら、安心して長く乗れる車です。

「駆動用バッテリー交換済みのプリウス」と聞くと、多くの人がこう思うはずです。

『バッテリー交換してるってことは、もう20万km超えてる車なんじゃないの?』

その通りです。


実際ほとんどが20万km前後の個体です。

ですが、ここがプリウスの“特別なポイント”なんです。

プリウスはエンジンにかかる負担が非常に少なく、30〜40万km級で普通に走る長寿命エンジン が載っています。

つまり──


20万kmという走行距離自体は、プリウスでは大きな問題になりません。

むしろ、もっとも高額になる駆動用バッテリー(20〜30万円)をすでに交換済みなら、プリウスの弱点がひとつ消えた状態。

だからこそ、走行距離よりも重要なのは、

『バッテリー』『ABS』『インバーター』『足回り』の状態。

ここが正常なら、駆動用バッテリー交換済みのプリウスは“当たり車”になります。

今回の故障体験は、中古プリウスの購入で迷っている方にとって、“現実的で役立つ判断基準” になるはずです。

ぜひ参考にしていただければ嬉しいです。

故障は不運じゃない。むしろ“必要な転機”だった

プリウスが壊れてくれたおかげで、私は次の行動を起こすことができました。

だから今は、胸を張ってこう言えます。

「プリウスの故障は、不運ではなく“転機”だった」

プリウスには心から感謝しています。

22万kmという長い距離を、黙って支え続けてくれた相棒でした。


約10年の年月、どんな道でも、どんな季節でも、文句ひとつ言わず走り続けてくれた。

思い返せば、本当にいろんな景色を見せてくれました。


その思い出のほとんどは、この車と一緒にあったからこそ生まれたものです。

そして何より、“あの驚異的な燃費と静かな走り”があったからこそ、私は仕事も生活も乗り越えてこられました。

もし今、あなたがプリウスに乗っているなら──
あるいは、中古購入を考えていて不安があるなら──
私は心からこう伝えたい。

プリウスは、正しく状態を見極めれば本当に素晴らしい車です。

この記事が、あなたの不安を少しでも軽くし、背中をそっと押せるきっかけになれば嬉しいです。

次回(第3弾)予告

「中古ハイエース4型を選んだ理由──型式ごとの違いと失敗しない選び方」


いよいよ、買い替え後の“ハイエースの世界”に入ります。


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【この記事を書いた人】

Kenji@LifeSpiritです。

極真空手歴20年。トラックドライバーとして日々の労働をこなしながら、仏教・禅・気功の修行を重ね、心の鍛錬と現実生活を融合した生き方を探求。

ブログ「LifeSpirit」では、**“優しさこそ真の強さ”**を理念に、空手・仏教・日常修行を通じて「心を整える生き方」を発信しています。

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赤いプリウスが颯爽と走っている

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【自己紹介】Kenji@LifeSpirit

Kenji@LifeSpiritのアバター Kenji@LifeSpirit 武道家・修行者/心を伝えるチーム

【この記事を書いた人】Kenji@LifeSpirit
大阪府生まれ。現在は千葉県在住の空手家・仏教修行者・トラックドライバー。空手と仏教の教えに支えられ、人生を立て直しました。LifeSpiritでは、心の揺らぎと向き合う日々の気づきを綴っています。“優しさこそが本当の強さ”──その信念とともに、日々修行を続けています。

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