考えが止まらないのは脳のせいだった|瞑想とDMNの違い【長時間運転で考えすぎる人へ】

マインドフルネスとデフォルトモードネットワーク(DMN)の違いを、長時間運転で考えすぎてしまう人向けに解説したイメージ
長時間ひとりで運転する中で働き続ける脳の仕組み(DMN)と、マインドフルネスの違いをやさしく整理します。

ひとりでいる時間が長いほど、考えすぎてしまうあなたへ

ひとりでいる時間が長い。

特に、ひとりで長時間運転するトラックドライバーは、考えが止まらなくなりやすい環境にあります。

トラックを運転中、特に会話もなく、景色だけが流れていく。

最初は気楽でいいと思っていたのに、気づけば頭の中はずっと思い悩んでいる。

些細なことを思い出し、

「もしあの時こうしていたら…」
「この先、大丈夫だろうか…」

考えないようにしようとしても、止まらない。

むしろ、考えれば考えるほど、思いが募ってしまう──。

これは、トラックドライバーという仕事をしている人だけでなく、ひとりの時間が多い人なら誰にでも起こることです。

私自身、トラックドライバーとして働く中で、この「考えすぎ」に長い間悩んできました。

この記事では、

・なぜ人は考えすぎてしまうのか
・その状態をどう扱えばいいのか
・仏教の瞑想が、なぜ助けになるのか

「考えが止まらない自分」と、少し距離を取れるようになるヒントを、私自身の体験をもとに正直に書いてみます。

目次

考えすぎは「意志の弱さ」ではない

大型トラックのハンドルを握っている画像

まず、はっきりさせておきたいことがあります。

考えすぎるのは、あなたの性格や意志の弱さではありません。

人の脳には、何もしていない時ほど勝手に動き出す性質があります。

この状態を、デフォルトモードネットワーク(DMN)と呼ばれています。

簡単に言えば、「脳のアイドリング状態」です。

ぼーっとしている時、リラックスしているつもりの時でも、脳は勝手に過去や未来を行き来し、思考を流し続けています。

この状態は、ひらめきやアイデアを生む一方で、

  • 不安
  • 後悔
  • 怒り

も同じように生み出してしまいます。

特に、ひとりで運転する時間が長いトラックドライバーは、このDMNが働きっぱなしになりやすい環境にいます。

※怒りの原因を仏教ではどのように捉えられているのかを書いた記事です。👉 仏教が説く“怒り”の本質──三毒(トン・ジン・チ)から心の構造を学ぶ─ 怒りと向き合う連載・第2回 ─

なぜ思考は悪い方向に向かいやすいのか

人の脳は、もともと危険を察知するために進化してきました。

最悪の事態を想定することは、生き延びるためには必要不可欠だったのです。

そのため、ひとりで考え続けていると、自然に悪い方向へ向かいます。

  • 悪い可能性が頭をよぎる
  • 嫌な未来を想像してしまう
  • 余計な心配が頭を独占する

これは正常な反応です。

これは、あなたの弱さではありません。

人の脳は、生き延びるために悪い可能性や嫌な未来を先に想定するよう進化してきました。

ひとりで考え続けていると不安な方向に意識が向いてしまうのは、むしろ正常な反応です。

だからこそ、「考えが止まらない自分はおかしい」と責める必要はありません。

問題は、考えが止まらないことそのものではなく、その状態をどう扱うかを知らないことです。

関連記事:👉 弱さを武器に変える──空手と仏教が教えてくれた本当の強さ

では、瞑想は何をしているのか

夕日が差し込む海辺で、座って瞑想する女性の後ろ姿

ここで、瞑想についてお話しします。

瞑想というと、

  • リラックスするもの
  • 何も考えない状態

だと思われがちですが、少し違います。

仏教の瞑想は、思考を無理に止める訓練ではありません。

瞑想は考えを止める練習ではありません。

・静かに座り、呼吸に意識を向ける

・やがて雑念が湧いてくる

・その雑念に気づき、元の呼吸に意識を戻す

ただ、これを何度も繰り返すだけです。

やっていることは、とてもシンプルです。

  • 考えが浮かぶ
  • 浮かんだことに気づく
  • 呼吸に意識を戻す

これを、何度も繰り返します。

浮かんでは消え、消えたと思ったらまた浮かぶ。

うまくできなくて当然です。

大切なのは、「考えに気づけた」という事実です。

続けていると、ある時、思考の流れが一時的に静まる瞬間があります。

無理に作るものではなく、結果として訪れるものです。

デフォルトモードネットワークとの決定的な違い

ここで、デフォルトモードネットワークと瞑想の違いを整理します。

デフォルトモードネットワーク(DMN)
  • 思考が勝手に浮かぶ
  • 内容を選べない
  • 不安も後悔も止められない

デフォルトモードネットワークは放っておいても考えてしまう思考です。

瞑想
  • 思考を止めようとしない
  • 浮かんだことに気づく
  • 戻る場所(呼吸)がある

瞑想は、思考を消す技術ではなく、思考に振り回されない訓練です。

トラックドライバーとしての私の体験

高速道路を走る大型トラック。ひとりで長時間運転するトラックドライバーが、考えが止まらなくなりやすい状況を表している

私はトラックドライバーです。

一日の大半を、ひとりで運転して過ごします。

この仕事を選んだのは、ひとりの時間が好きだったからです。

しかし現実は、頭の中まで静かになるわけではありませんでした。

運転中、過去の失敗や、これから先の不安が次々と浮かんできます。

放っておくと、考えはどんどん悪い方向へ進んでいきました。

そこで私は、”考えないようにする”のをやめ、代わりに、考えを止められるように訓練することを選びます。

関連記事:👉 苦しみを受け入れると心は強くなる|仏教と心理学に学ぶ“逃げない生き方”

瞑想で何が変わったのか

正直に言います。

悩みがゼロになったわけではありません。

今でも考えすぎます。

ただ、

  • 不安に気づくのが早くなった
  • そのまま飲み込まれなくなった
  • 「今、考えが暴走している」と分かるようになった

この変化は大きかったです。

考えが浮かんでも、それに乗らなくていいと思えるようになりました。

今日からできる、ひとつの提案

難しいことは必要ありません。

  • 1日3分
  • 呼吸に意識を向ける
  • うまくやろうとしない

これだけで十分です。

運転前や、休憩中に、ただ呼吸を感じる時間を作ってみてください。

瞑想はリラックス法ではありません。

心の扱い方を学ぶ練習です。

ドミノ倒しの連鎖を手で止める様子。考えが止まらない状態(DMN)から一歩距離を取るイメージ

おわりに|考えすぎる人へ

考えが止まらない人は、決して少数派ではありません。

ただ、扱い方を知らないだけです。

私自身、今も考えすぎる人間です。

それでも、振り回されなくなる道は、確かにありました。

この記事が、同じように悩んでいる誰かの、小さな助けになれば幸いです。


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【この記事を書いた人】

Kenji@LifeSpiritです。

極真空手歴20年。トラックドライバーとして日々の労働をこなしながら、仏教・禅・気功の修行を重ね、心の鍛錬と現実生活を融合した生き方を探求。

ブログ「LifeSpirit」では、**“優しさこそ真の強さ”**を理念に、空手・仏教・日常修行を通じて「心を整える生き方」を発信しています。

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【自己紹介】Kenji@LifeSpirit

Kenji@LifeSpiritのアバター Kenji@LifeSpirit 武道家・修行者/心を伝えるチーム

【この記事を書いた人】Kenji@LifeSpirit
大阪府生まれ。現在は千葉県在住の空手家・仏教修行者・トラックドライバー。空手と仏教の教えに支えられ、人生を立て直しました。LifeSpiritでは、心の揺らぎと向き合う日々の気づきを綴っています。“優しさこそが本当の強さ”──その信念とともに、日々修行を続けています。

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