「ADHDの人は集中できない」──世間ではそんなイメージを持たれがちです。
私自身も昔から注意力が散漫で、細かい作業が苦手でした。
だからこそ、タイピングのように「同じ動作を繰り返す練習」は、自分には絶対に無理だと思い込んでいました。
ところが、実際にはそれが間違いだったことに気づいたのです。
必要性に迫られた仕事の中で、私はタイピングを習得し、それが今ではブログ執筆の最大の武器となっています。
この記事では、ADHD傾向があっても集中力を発揮できる理由(脳科学的な仕組み)と、私がタイピングを習得できた実体験と具体的な練習法を紹介します。
「ADHDだと継続が無理」そう思っていました。
でも結論、タイピングは習得できます。
この記事では「集中の条件」「折れない練習法」「続く環境づくり」を実体験で解説します。
ちなみに、タッチタイピング(以下「タイピング」)は、以前は「ブラインドタッチ」と呼ばれていました。
ただ近年では、「ブラインド」という表現が差別的に響く可能性も指摘されています。
それ故、現在は「タッチタイピング」または「タイピング」という呼び方が一般的になっています。
本記事では配慮の意味も込めて「タイピング」という表現で統一します。
関連記事:第3弾 ADHDは才能だ──本番に強い私が気づいた「刺激感覚」の力
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ADHDでもタイピングは習得できる
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集中は才能ではなく、環境と条件が引き出すもの
私自身もADHDに苦しんできた一人です。
同じように悩む人の気持ちが痛いほど分かります。
ADHDだからといって「集中できない」わけではありません。
むしろ条件が揃えば、健常者以上の集中力を発揮できる特性があります。
私がタイピングを身につけられたのは、ADHD特有のハイパーフォーカスと呼ばれる「爆発的な集中」が発動したからです。
言い換えると、ADHDは「集中できない特性」ではなく「集中のスイッチが違う特性」なのです。
脳科学から見た集中力の仕組み

集中しているとき、脳内では情報伝達が活発に行われている
ドーパミンと報酬系の働き
人間の集中力には「脳の報酬系」が深く関わっています。
報酬系とは、やる気や快感を生み出す神経回路で、ドーパミンという神経伝達物質が中心的な役割を担っています。
- 退屈な作業 → ドーパミンが少なく、集中が続かない
- 興味や必要性を感じる作業 → ドーパミンが大量に分泌され、「これは大事だ」と脳が判断、集中力が爆発
ADHDの人はこのドーパミン分泌が不安定で、退屈なことが続けられない一方で、興味や必要性があると極端に集中する傾向があります。
※研究でも、ADHDの人は「すぐに得られる報酬」には強く反応しやすく、「先延ばしの報酬」には反応しにくいことが示されています(トロント大学・NIMH研究)。
私がタイピングを習得できた理由
多くの人が途中でやめる練習
タイピングの練習はどうしても単調で、最初はモチベーションが続かず、挫折してしまう人が少なくありません。
ひたすら同じキーを打ち続ける練習は退屈で、「自分には向いていない」「もうやめよう」と感じてしまうのも自然なことです。
しかし、私の場合は少し状況が違っていました。
仕事でパソコンを使うことが必須で、「タイピングができなければ仕事にならない」という環境に置かれていたのです。
つまり”やめる”という選択肢そのものがなく、続けざるを得なかった!
結果として、苦手意識があっても練習をやめずに積み重ねることができ、その経験が「続ければ必ず身につく」という実感につながりました。

集中できるかどうかは、意志よりも脳の仕組みに左右される
ADHD特性が武器になった
- ハイパーフォーカス:やらざるを得ない状況で爆発的に集中
- 体で覚える学習スタイル:空手の型稽古と同じく、繰り返すことで自然に指が動くように
- 強制的な環境:激務の中で「タイピングができなければ業務が回らない」状況が集中を後押し
当時は腱鞘炎になりそうなほど、ひたすらタイピングの練習を繰り返していました。
特に慣れない頃は手首にかなりの負担がかかり、「このままでは続けられないかもしれない」と思ったこともあります。
そこで取り入れたのがリストレストでした。
キーボードの手前に置いて手首を支えることで、余計な角度がつかず自然な姿勢で打鍵できるようになり、痛みや疲労感がぐっと軽減しました。
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ADHD特有の“ハイパーフォーカス(過集中)”現象
ADHDの大きな特徴のひとつに「ハイパーフォーカス(過集中)」があります。
これは、普段は注意が散漫になりやすい人が、
自分にとって強い関心や報酬を感じる対象に触れた瞬間、驚くほどの集中力を発揮するという現象です。
例えば──
- 普段は会話に無関心な人が、仕事でインタビューを任された途端、鋭く相手に切り込める。
- 勉強は苦手なのに、好きなゲームや趣味については何時間でも没頭できる。
こうしたギャップは「怠け」や「気まぐれ」ではなく、脳の仕組みによるものです。
ADHDの脳は、ドーパミン(やる気や快感を生み出す神経伝達物質)の働きが多く、興味や好奇心が強く刺激されると一気に報酬系が活性化します。

退屈な作業では集中できなくても、対話になると別人のように冴えることがある
その結果、周囲の雑音や余計な刺激をシャットアウトし、異常なほどの集中状態に入ることができます。
ただし、この過集中にはプラスとマイナスの両面があります。
- プラス:好きな分野で専門性を磨きやすい、独自のアイデアを生みやすい
- マイナス:時間を忘れてしまい生活リズムを崩す、切り替えが難しい
つまり、ADHD当事者にとってハイパーフォーカスは「才能の源泉」です。
しかし、コントロールできないと生活に支障をきたす諸刃の剣にもなり得得ます。
過集中はコントロールできれば大きな武器となるのです。
具体的な習得法(How to)
タイピングの習得には“ルール”があります。
それは『アルファベットの位置を体で覚え、必ず同じ指で同じキーを打つ』というシンプルな原則です。
例えば──
- 左手の人差し指はFとG周辺を担当
- 右手の人差し指はJとH周辺を担当
- 他の指も“最短距離”で打つように固定する
こうして“同じ動作を繰り返す”ことで、脳がパターンを覚え、やがて無意識で指が動くようになります。
それでは、具体的にどう覚えていくのかを一緒に見ていきましょう。
1. 入力方式を決める
- ローマ字入力かかな入力かを選ぶ
- 私はローマ字入力を選びました(情報が豊富で範囲が狭い)
2. ホームポジションを覚える
FとJの突起を基点に指を置き、そこから打ち分ける(打つたびに基点に指を戻すことが大事!)
3. 短時間でも毎日継続する
一気にやるよりも「10分でも毎日」のほうが効果的
4. 必要性をつくる
仕事・ブログ執筆・趣味で「実際に使う状況」を意識する
私はメカニカルキーボードに変えてから練習が楽しくなりました。
私がメカニカルキーボードを選んだのは、ただ“かっこいい”からではありません。
打鍵感が心地よく、練習自体が楽しくなること、そして長時間打っても疲れにくいことが大きな理由です。
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まとめ:集中力は誰にでも眠っている
ADHDは「集中できない」のではなく、集中する条件が違うだけです。
条件が揃えば、タイピングのような退屈に思える練習でも習得可能で、むしろ武器に変わります。
私にとって、タイピングは「ADHDでも集中力を発揮できる」証明であり、今ではブログ執筆を支える最大の力になっています。
読者への問いかけ
あなたが「できない」と思い込んでいることも、実は条件次第で未来の武器になるかもしれません。
あなたの集中力が一番発揮されるのは、どんな場面でしょうか?
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【この記事を書いた人】
極真空手歴20年。トラックドライバーとして日々の労働をこなしながら、仏教・禅・気功の修行を重ね、心の鍛錬と現実生活を融合した生き方を探求。
ブログ「LifeSpirit」では、**“優しさこそ真の強さ”**を理念に、空手・仏教・日常修行を通じて「心を整える生き方」を発信しています。







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