練習ではそれなりに打てている。
スイングも大きく崩れていないはずなのに、本番になると急に体が固まってミスショットの連発。
「力を抜け」と言われれば言われるほど、肩や腕に余計な力が入ってしまう。
頭では分かっているのに、なぜか体が言うことを聞かない。
ゴルフをしていて、そんな経験はありませんか?
この“力み”は、技術不足や才能の問題ではありません。
多くの場合、原因はもっと別のところにあります。
この記事では、なぜゴルフで力んでしまうのか?
そして、どうすればその状態から抜け出せるのか?
その「理由」と「入り口」を、順を追って整理していきます。
なぜ典型的な場面で「力んでしまう」のか
ゴルフで力みやすい場面には、いくつか共通点があります。
たとえば――
・スタートホールのティーショット
・寄せればパーが狙える場面
・同伴者の視線が気になるとき
こうした状況では、無意識のうちに体がこわばりやすくなります。
でも、これは特別なことではありません。
人間である以上、当たり前の心理状態であり、むしろ真面目にゴルフと向き合っている人ほど起こりやすい反応です。
「良いショットを打ちたい」
「ミスしたくない」
その思いが強いからこそ、体が緊張してしまう。
まずはこの事実を知ってください。
力みは、あなたの欠点ではありません。
力んでいるのは、筋肉ではなく「心」
力むと、どうしても
「肩が上がっている」「腕に力が入りすぎている」
と、体の問題に目が向きがちです。
しかし、本当の原因はそこではありません。
多くの場合、力みを生んでいるのは――
結果への意識です。
「入れたい」
「寄せたい」
「失敗したくない」
この思考が先に立った瞬間、体は“守りの姿勢”に入ります。
すると、筋肉は自然と固まり、スムーズな動きが失われていく。
力みとは、体の問題ではなく、心が先にブレーキを踏んだ結果なのです。
「脱力しよう」とするほど、なぜ力が入るのか
ここで、多くの人がもう一つの落とし穴にはまります。
それが、
「よし、力を抜こう」
と意識することです。
実はこれが、逆効果になることが少なくありません。
なぜなら、「力を抜こう」とした瞬間、脳は体を操作しようとするモードに入るからです。
操作しようとすればするほど、体は言うことを聞かなくなります。
脱力とは、何かを“する”ことではありません。
条件が整ったときに、結果として起こる状態です。
ここで一つ、大切な視点があります。
脱力=心の状態
体をどうこうする前に、まず心がどこを向いているのか。
そこを見直す必要があるのです。
本番で体が固まる人に共通する“ある癖”
本番で体が固まりやすい人には、共通する癖があります。
・評価を気にしすぎる
・失敗を避けようとする
・一打に意味を持たせすぎる
どれも、悪いことではありません。
性格の問題でもありません。
これは、人間としてごく自然な心の反応です。
ただ、その癖が強く出たとき、心は「未来の結果」に引っ張られ、体は「今」から離れてしまいます。
このズレが、力みとして表に出る。
ここに気づくだけで、ゴルフの見え方は少し変わってきます。
今日からできる「力み」を減らす一つの習慣
ここで、今日からできることを一つだけ紹介します。
それは、打つ前に一呼吸だけに意識を戻すことです。
深呼吸を完璧にやる必要はありません。
フォームを意識する必要もありません。
ただ一瞬、「結果」から意識を離し、「今ここ」に戻る。
それだけで十分です。
全部を変えなくていい。
一つでいい。
この小さな習慣が、心と体の距離を、少しずつ縮めてくれます。
まとめ|脱力できないあなたへ
ゴルフで力んでしまうのは、悪いことではありません。
それは、真剣に一打一打と向き合っている証拠です。
大切なのは、無理に変えようとしないこと。
まず「気づく」ことです。
なぜ力んだのか。
その背景に、どんな心の動きがあったのか。
それに気づいた瞬間から、ゴルフは少しずつ変わり始めます。
次回予告(シリーズ導線)
次回は
なぜ武道や仏教では「脱力」や「無心」が重視されてきたのか。
その考え方が、ゴルフとどう深くつながっているのかを掘り下げていきます。
👉 第2回
「空手と仏教が教える“脱力”──無心はどうすれば生まれるのか」


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