MENU

ADHDのルーツは狩猟民族?生きづらさと才能を結ぶ多動脳の正体

女性の後ろ姿で頭の上でハートを作りそこに光が差し込む
※画像は、森の中で両手でハートマークをつくり、夕日を見つめる女性(出典:Pexels/Noelle Otto)

ADHDは劣っている?…そんな誤解をそろそろ手放しませんか?

「どうして私はこんなに落ち着きがないんだろう…」

「みんなと同じようにできない自分が嫌になる…」


──そんなふうに、苦しんでいませんか?

でもそれ、本当にあなたの“せい”でしょうか?

実は、ADHD傾向とされる特徴の多くは、かつての人類の進化に必要不可欠な能力だったのかもしれません。つまり、それは「劣っている」どころか、「生き抜くための知恵」だったのです。

今回はそんな視点から、「多動脳」という本の内容をヒントに、ADHD傾向の“生きづらさの正体”を読み解いていきます。「今の社会でうまくいかない=あなたが悪い」では決してありません。ただ、脳と社会の相性が合っていないだけなのです。

読み終わったあと、少しだけ自分が好きになれる。そんな記事になれば幸いです。

目次

はじめに:ADHD=劣っている?

ADHD傾向があると、「忘れっぽい」「落ち着きがない」「じっとしていられない」などの印象を持たれがちです。でも本当にそれって「欠点」なのでしょうか?

実は、人類の進化の歴史を辿ってみると、ADHD傾向はむしろ優れた適応能力だった可能性があるんです。

狩猟民族と農耕民族の違い

人類はもともと狩猟採集をして暮らしていました。
そこでは…

  • 敵に襲われる可能性もあり、一瞬の判断が生死を分ける
  • 獲物の動きに素早く反応しなければならない
  • 環境の変化をすぐ察知し、臨機応変に動く必要がある

つまり、「じっとしていたら死ぬ」環境だったのです。

一方、農耕民族になると…

  • 同じ場所に定住し、作物を育てることが中心
  • 綿密な計画と管理、協調性が求められる
  • 外敵が減り、焦らずゆっくり決めてもOKな社会

社会のルールも「計画的に、みんなと同じように」が基本になっていきます。

なぜADHD傾向は「狩猟脳」なのか?

『多動脳』では、ADHDの特徴を以下のように読み解いています。

ADHD傾向狩猟民族時代のメリット
注意が散る周囲の気配を敏感に察知できる
衝動的に動くチャンスを逃さず素早く行動できる
落ち着きがない常に動いていることで警戒・観察できる

つまり、今の短所は、かつての長所だったのです。

農耕社会とのズレ=生きづらさの正体

現代の社会は、農耕民族的な価値観で作られています。

  • じっくり考える力
  • 計画性と協調性
  • 決められたルールの中での行動

これらを苦手とする「狩猟脳」の人たちは、学校や職場で“落ちこぼれ扱い”されることもあるかもしれません。

でもそれは、“脳のミスマッチ”が起きているだけ。あなたの中の狩猟民族は、ちゃんと生き残ろうとしてるだけなのです。

まとめ:自分を責めず、環境を整えよう

  • ADHD傾向は欠陥ではない。進化の一形態である。
  • 社会とのズレが「生きづらさ」の正体
  • 自分の特性に合ったスタイル・環境を作っていこう!

予告:あなた専用の「狩猟民族的・生き方マニュアル」

ADHDに関する次の内容ですが、今回の話を踏まえて、ADHD傾向のある人が「自分らしく生きていくための具体的な行動マニュアル」をご紹介します!

次回の記事:『ADHD的な生きづらさに悩むあなたへ──“得意”を活かす生き方ガイド』へ続く…

女性の後ろ姿で頭の上でハートを作りそこに光が差し込む

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次